Equal through Rugby 「ラグビーを通しての平等」を目指して
聴覚の障がいは、「人」との繋がりを難しくする
聴覚障がいは、見えない障がいであるうえ、「聞こえる」・「聞こえない」への関心は比較的に薄く、正しく理解されてない事が現状です。
そのため、人との関わりや社会・環境との関わりなどにより、精神的な痛み、心理的な痛み、社会的な痛みなど様々な痛みを伴っており、さらに音声言語を獲得することの難しさにより、人とのコミュニケーションに障がいをもたらします。
ラグビーは聴覚障がい者にとって圧倒的に不利なスポーツ、私たちは敢えて、挑戦し続けます
ラグビーはコミュニケーションのスポーツであり、肉体激しくぶつかりながら、品位をもってプレーすることを追求するラグビーの理念は、聴覚障がい者の壁を乗り越える力になる。
2016年に障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律、「障害者差別解消法」が施行され、合理的配慮の提供が義務付けられますが、聴覚障がい者の社会現場では、上司や先輩などから内容を説明し、「承知いたしました」という感じで一方的にコミュニケーションが終わってしまう現状です。そして仕事や生活場面で、「人に感謝されること」「人の役に立つこと」といった充実感・幸福感などをより得られるためには、お互いに尊重し関わり合う関係の中で育まれていくものと考えており、展開していくことが難しい現実である。
ラグビーでチームがより強くするには、「規律と文化を構築する事」、「学ぶ環境を構築する事」で、状況をしっかりと把握し、状況によっての判断力が求められ、理解し合い、色々とチャレンジして学ぶことで成長に繋げられる。これは社会でも欠かせない要素である。
聴覚障がい者にとって圧倒的に不利なコミュニケーションのスポーツであるラグビーを追い込むことによって、コミュニケーションの大切さ、助け合うことの重要性、そして前向きな姿勢を身につけるなどで、乗り越える力を発揮させたいと願って、東京都にて特定非営利活動法人として認証されました。
法人設立するまでは、国内での活動だけを取り組んできましたが、海外に向けて聴覚障がい者ラグビーファミリーの拡大、国際プロジェクトに挑戦し、途上国への国際普及活動、多国との組織化、国際大会への準備を取り組むことにより、ラグビーを通して世界の聴覚障がい者の環境を少しでも改善できればと願って活動しております。
今後もより多くの方々のご理解、ご協力、ご支援を賜りますよう、心よりお願いを申し上げます。
特定非営利活動法人
日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟
理事長 日野 敦博